COLUMNコラム

さいたま市の強風・台風が屋根に与える影響とは?劣化の原因を解説

「台風が来るたびに屋根のことが心配になる」「強風のあとから雨漏りが始まった気がする」という方は、さいたま市でも珍しくありません。実は、この地域の気候的な特性が屋根への負担を大きくしていることも。台風や強風のダメージは見えないところで進む可能性もあります。

この記事では、さいたま市の強風・台風がどのように屋根を傷めるのか、屋根材ごとの被害パターン、台風後に確認すべきポイントと適切な対処法まで、順を追って解説しています。「うちは今のところ大丈夫そう」という方も、備えに読んでいただきたい内容です。

さいたま市って台風の影響を受けやすい地域なの?

「海から離れているから台風の影響は少ないだろう」と思っている方は多いかもしれません。
しかし実際には、さいたま市は決して台風と無縁の地域ではありません。

上陸した台風が内陸を通過するルートは、関東平野を縦断するパターンが珍しくなく、さいたま市もその通り道に入ることがあります。また、台風が直撃しなくても、その外縁部の風や雨が強い影響を与えることもあります。

「直撃がなかったから大丈夫」とは言い切れないのが、屋根トラブルの難しいところです。

内陸でも油断できない、さいたま市の気候的な特性

さいたま市は内陸性気候の特徴を持ち、夏は気温が高く、冬は乾燥した「空っ風(からっかぜ)」が吹く地域です。

この空っ風は冬から春にかけて北西方向から吹き続けることが多く、弱い風が繰り返し屋根を押し続けることで、固定具の緩みや屋根材のズレを少しずつ引き起こします。台風のような一度の激しい風だけでなく、こうした日常的な風のストレスも屋根の劣化に深く関わっているのです。

台風の直撃だけじゃない、強風が繰り返し屋根を傷める仕組み

屋根材や固定具は、強い力を一度受けるよりも、中程度の力を何度も繰り返し受けることで傷みやすくなるという性質があります。このように蓄積されるダメージを「疲労」と呼びます。大きい温度変化による膨張・収縮(熱疲労)も、各建材を少しずつですが傷めています。板金など、頑丈で硬く見える建材でも同じです。

台風のたびに棟板金の釘が少しずつ緩んでいき、風の強いある日、ついに浮いてしまう、などというのもよくある流れ。繰り返しの「なんともなさそうな」ダメージが急に大きなトラブルを起こす点を忘れないようにしましょう!

強風や台風で屋根はどこから傷むの?

台風や強風が屋根に与えるダメージは、屋根全体に均等に起きる、というわけでもありません。
風の影響を受けやすい弱点があり、そこから傷みが広がっていくことが多いです。

最初に動き出す「棟板金」の釘抜け

屋根の中で最も風の影響を受けやすい部位が、棟板金(むねばんきん)です。
屋根の頂上(棟)に沿って取り付けられた金属製のカバーで、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を持っています。

この棟板金は、木製の下地材(貫板)に釘で固定されていますが、何年も強風や雨水を受けていくと、少しずつ釘が緩んでいきます。釘が浮いた状態で台風が来ると、板金が丸ごと飛ばされてしまうリスクがあります。

近隣への被害や賠償問題につながる可能性もあるため、棟板金の状態は定期的に確認しておきたい部分です。

⭐棟板金の釘抜けの修理例

さいたま市大宮区で行った、棟板金の釘抜け等部分修理+塗装の施工例を参考に。

築15年のお住まいで、外壁や屋根の状態が気になってきたとご相談を頂きました。
メンテナンスを検討しつつまずは無料点検にお伺いしました。

釘がかなり緩んでいる部分がありました。
こうした状態で台風が直撃すると、一気に釘が抜け落ちたり、浮いたりする可能性が高いです。
点検までは勿論気づかれていませんでしたが、今回直すことが出来ました。

全箇所、金づちでしっかりと留め直しています。

部分補修後、全体の塗装メンテナンスで美しい強靭な屋根に!
その他、屋根・外壁塗装の工程写真もたくさん載せていますので、元記事でぜひご覧ください。

▷元記事:さいたま市大宮区にて屋根・外壁のメンテナンス〈築15年戸建て塗装工事〉

風雨が重なって起きる「雨水の逆流」

通常の雨であれば屋根材の隙間から水が入り込むことはほとんどありませんが、台風の強風が雨水を横方向に押し込む「吹き込み」が起きると話は変わります。

とくに影響を受けやすいのが、屋根の端部分にあたる軒先(のきさき)や、屋根と外壁が接する取り合いと呼ばれる箇所。ここは構造上、水が集まりやすい場所でもあり、強風時の吹き込みによって雨水が侵入しやすくなります。

普段の雨で問題が出ていなかった箇所でも、台風後に初めて雨漏りが発生するケースがあるのはこのためです。

瓦・スレートそれぞれの「飛ばされ方」の違い

屋根材の種類によって、台風・強風への弱点は異なります。

瓦屋根は重量があるため簡単には飛びませんが、瓦を固定している漆喰(しっくい)が劣化していると、強風でズレやすくなります。ズレた瓦が落下すると、重量があるため人や車に当たった場合の危険があります。築年数の古い瓦屋根だと、瓦の固定が現代より緩い基準でされているのも実際見かけます。

一方、広く普及しているスレート屋根は、比較的軽量なため、強風でひびが入ったり端が欠けたりしやすい特性があります。欠けた部分から雨水が入り込み、雨漏りに直結するケースも多いです。欠けた屋根材が落ちてきたことで気づかれるパターンも。

↑ 欠けたスレート屋根です。

台風後に「まだ大丈夫」と思うのが一番危ない?

台風直後、室内も屋根の外見もとくに問題がなさそうに見えると、「今回は無事だった」とほっとしてそのままにしてしまいがち。しかし、気象庁の平年値を参考にすると、台風シーズンの雨の威力がわかります。
さいたまの年間平均降水量1,371.3mmのうち、7月~9月の間だけで514.8mm(約4割)を占めているのです。(気象庁の平均値より)この台風シーズンに、てきめんに雨漏りのお問い合わせ数が増えるのもうなずける威力です・・・。
被害が突然起こる前の点検がおすすめな理由です。

防水シートが限界を迎えていることがある

屋根材の下には、防水シート(ルーフィング)と呼ばれる防水用のシートが敷かれています。
これが屋根の最後の砦として雨水の侵入を防いでいるのです。屋根の表面を見ても防水シートの劣化具合は判断できないのですが、次の雨で水を防ぎきれず、雨漏りとして表面化するケースは少なくありません。実は耐用年数を迎えていた、というケースです。

「台風の後から雨漏りが始まった」という相談が増えるのは、こうしたメカニズムも背景にあります。

台風後に雨漏りが「数週間遅れて」始まる理由

台風直後ではなく、数週間後に初めて雨漏りに気づくケースがあります。
「なぜ今になって?」と不思議に思われる方もいますが、これには理由があります。

屋根材やルーフィングに入った微細な亀裂や隙間から、雨水がゆっくりと内部に染み込んでいく場合、天井にシミが現れるまでにタイムラグが生じることがあるのです。さらに、台風後に乾燥した日が続くと一時的に水が止まったように見えることもあり、「台風が原因かどうかわからない」という状況が生まれやすくなります。

そのため、台風後はとくに問題がなさそうに見えても、一度専門家に確認してもらうことが安心につながります。さいたま市の屋根やさんでも、台風後の点検依頼を多く受けており、こうしたケースに対応しています。

屋根材によって台風に対する強さは違うの?

ご自宅の屋根がどの素材でできているかによって、台風・強風に対する特性や弱点が異なります。
ご自身の家の屋根タイプを意識しながら読んでみてください。

スレート屋根:軽さゆえの欠けやすさと塗膜の弱点

スレート屋根(コロニアルとも呼ばれる)は、さいたま市内の住宅でも広く使われている屋根材です。軽量で施工しやすい一方、塗膜(表面の保護コーティング)が劣化すると水を吸いやすくなり、ひびや欠けが起きやすくなります。

台風後にひびや欠けが生じた箇所は、そのまま雨水の侵入口になります。「少しだけ欠けた程度」と思っていても、次の雨で雨漏りに発展するリスクがあるため、早めの確認が重要です。

瓦屋根:重くても「ズレ」は起きる、漆喰の劣化が命取り

瓦屋根は重量があり、「台風に強そう」というイメージを持っている方も多いかもしれません。確かに瓦そのものは耐久性の高い素材ですが、瓦を固定している漆喰が劣化していると、強風でズレや落下が起きやすくなります。

漆喰の劣化は外から見てもわかりにくいため、台風後に「瓦は動いていなさそう」と判断するのは危険です。とくに築20年以上の瓦屋根では、台風シーズン前に漆喰の状態を専門家に確認してもらうことをおすすめします。

ガルバリウム鋼板屋根:丈夫だからこそ細部に注意

ガルバリウム鋼板屋根材は、軽量で、メッキ加工により錆びに強く、近年リフォームで人気が高まっています。しかし、飛来物がぶつかって傷が付くと、そこから錆が広がるリスクがあります。「スーパーガルテクト」「横暖ルーフ」などに代表される高耐久な屋根ですが、だからこそ、板金の留め具やコーキングなど付帯部が先に傷むことを忘れないようにしましょう。

トタン屋根:錆びが進行すると穴開きの危険も

トタン屋根は、ガルバリウム屋根のように錆びに耐える表面加工はなされていません。普段あまり気にかけない倉庫等や、壁にもよく使用されます。放置すると錆びが全体に広がり、穴が開いて雨漏りにつながることもあります。錆び止め塗料での塗装メンテナンスが非常に大切です。
台風前には、錆びが進んでいないか、割れや穴がないかなど点検しておきましょう。

台風後に自分でできる確認、何をどこまで見ればいい?

の上に登るのは危険ですが、地上や室内から確認できることはいくつかあります。

地上・室内からできる確認ポイント

まず地上から屋根全体を見渡し、棟板金がめくれていないか、瓦のラインが乱れていないかを確認してみましょう。双眼鏡があればより詳しく確認できます。雨樋まわりも要チェックです。雨樋が歪んでいたり、白い欠片(漆喰の破片)が溜まっている場合は早めに業者に相談してください。

室内では、天井のシミや変色、壁紙の浮き、濡れ、カビ臭さなどが雨水侵入のサイン。雨漏りは待てば待つほど下地が傷むため、修理方法の選択肢が狭まる前に直しましょう。台風の翌日だけでなく、数週間後にも室内の状態を確認する習慣をつけておくことが大切です。

屋根に上るのは絶対にNG

「自分で確認しよう」と屋根に上ろうとする方がいますが、これは非常に危険です。

台風後の屋根は雨で濡れており、傾斜と滑りやすい素材が重なった状態になっています。さらに高所での作業となるため、転落事故のリスクは一般の方が想像するよりもずっと高いです。プロの職人は安全帯や命綱などの専用装備を使用したうえで作業を行っています。「ちょっと見るだけ」であっても、屋根への登攀はご自身では行わず、点検は必ず専門業者に依頼するようにしてください。

多くの修理業者は無料の点検を提供しています。
さいたま市の屋根やさんも、点検・お見積もりまで無料で承ります。
雨漏りの疑いの場合、散水調査やサーモグラフィ調査での精密調査も可能です!

火災保険、台風被害に使えるって本当?

台風や強風による屋根の損傷は、「火災保険の風災補償」が適用できる可能性があることをご存じでしょうか。「火災保険なのに屋根の修理に使えるの?」と驚かれる方も多いのですが、多くの火災保険には風災・雹(ひょう)災・雪災に対する補償が含まれています。

保険申請に必要なもの

台風や強風、雹などの自然現象によって生じた屋根の損傷は、火災保険の補償対象になるケースがあります。

ただし、すべての損傷が自動的に補償されるわけではありません。「損傷が自然災害によって生じたものである」という証明が必要で、保険会社への申請には現地の状況確認や写真記録などの書類が求められます。また、経年劣化による損傷は補償の対象外となることが多いため、損傷の原因を正確に報告することが申請時のポイントになります。

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申請前に「専門業者の現地確認」が必要な理由

保険申請をスムーズに進めるためには、専門業者による現地確認が不可欠です。損傷箇所の記録・原因の特定・修理内容の見積もりなど、申請に必要な書類を適切に準備するには、屋根の専門知識が求められます。「保険が使えるかどうか確認したい」という段階からご相談いただけますので、台風後に気になることがあればまずはお問い合わせください。

台風・強風のダメージを最小限にするには、どんな備えが有効?

「備えておけばよかった・・・」とならないために知っておいてほしい点をまとめます。

台風シーズン前の点検が最大の予防策

最も効果的な備えは、台風シーズンを前にした専門家による点検です。

毎年7月から9月あたりが台風シーズンとなるため、5月から6月ごろに屋根の状態を確認しておくのが理想的です。この時期なら、問い合わせの集中する時期でもないためスピーディに点検修理を進めることが可能でしょう。点検では、棟板金の釘の浮き・漆喰の状態・コーキングの劣化などを確認し、問題があれば台風シーズン前に対処して安心できます。

「今のところ雨漏りはしていない」という状態でも、潜在的なリスクを事前に発見できるのが定期点検のメリットです。

築年数ごとの「傷みやすいポイント」を知っておく

屋根の傷みやすい箇所は、築年数によっても変わってきます。

築10~15年前後は、塗膜の劣化やコーキングのひび割れが始まりやすい時期です。
スレート屋根を中心に、表面保護の機能が落ちてきます。

築20年~それ以上になると、漆喰の脱落・防水シートの劣化・貫板(棟板金の下地材)の腐食が進みやすくなります。この時期は部分補修だけでなく、屋根全体の状態を改めて診断してもらうことをおすすめします。

「自分の家は今どの段階にあるか」を把握しておくことが適切なメンテナンスへの第一歩です。

まとめ

さいたま市は内陸に位置しながらも、台風の通過ルートや季節風の影響を受けやすい地域です。屋根に与えるダメージは、棟板金の釘抜け・雨水の吹き込み・屋根材のひびや欠けなど、部位や素材によってさまざまな形で現れます。

そして何より注意が必要なのは、台風直後に目立った異変がなくても、内部では劣化が着実に進んでいることがあるという点。数週間後に雨漏りが始まるケースも多く、「今回は無事だった」と判断するのは早計かもしれません。

台風後の点検と、台風シーズン前の定期メンテナンスを組み合わせることが、屋根を長持ちさせるための最善策です!

私たちさいたま市の屋根やさんは、さいたま市を中心に1,500件以上の施工実績を持つ地域密着の屋根専門業者です。台風後の緊急点検はもちろん、「まだ雨漏りはしていないけれど心配」という段階からのご相談にもご対応しています。現地調査・お見積もりは無料で承っていますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

施工後も1か月・1年・3年のタイミングで定期点検を実施し、最長15年の工事保証でしっかりとアフターフォローさせて頂きます。「相談だけでも」という方も大歓迎です。屋根のことで気になることは、ぜひさいたま市の屋根やさんにご連絡ください。

▷関連コラム:瓦のズレ・棟板金の浮きは危険?修理が必要なサイン

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