さいたま市浦和区〈瓦屋根の棟造り直し・漆喰工事〉


ご依頼のきっかけと当社からのご提案
他業者様から、こちらの瓦の施工がガイドライン工法以前の工法で施工されているとご指摘をうけたとのこと、棟瓦の取り直し工事をご依頼くださいました。
ガイドライン工法とは、地震、台風に強い屋根にするために設けられた屋根工事の施工方法のことです。
阪神大震災での多くの被害ののちに改正され、2001年に制定されました。
ガイドライン工法以前の屋根は、台風や地震時に瓦が崩れ落ちるという被害が起きていますので、取り直し工事をおこなっていただくことで安心して住んでいただけるようになります。
「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」にて基準が確認できます。
施工前
土と漆喰を使用している湿式工法を使用しています。
こちらは瓦を固定する力が弱いので、台風や、地震のときに棟瓦が崩れ落ちてしまう被害が相次いでいます。
施工中
既存棟瓦の除去
既存の棟瓦を除去していきます。
土で瓦を固定する湿式工法を使用されていましたが、土を使わずに固定する乾式工法に変えていきます。
ガイドライン工法ではこちらが基本となっています。
棟補強金物の設置
棟補強金物を設置していきます。
乾式工法では土ではなく金具で固定します。
2022年以降、棟瓦をビスで緊結することがガイドライン工法に追加されました。
棟芯材の設置
先ほど取り付けた金具の上に棟芯材を設置していきます。
南蛮漆喰で固定
漆喰の代わりに、漆喰に特殊なシリコンや防水剤を混ぜた南蛮漆喰「シルガード」で棟芯材を固定していきます。
「南蛮漆喰」は漆喰よりも強度があるため、最近ではこちらがよく使用されています。
防水性や耐久性にも優れています!
▷参考記事:屋根の「漆喰」とは?役割やメンテナンス方法
棟瓦を設置
南蛮漆喰の上に棟瓦を設置していきます。
施工後
これにて完工です!
棟部の脱落の危険性はなくなりました。
能登半島地震においても、ガイドライン工法で施工された屋根での被害は確認されていません。
担当者のコメント
このたびは「さいたま市の屋根やさん」へご依頼いただき、誠にありがとうございました。
現在もガイドライン工法以前に施工された屋根は多く残っていて、台風や地震での瓦の瓦解が相次いで起こっていましたが、
ガイドライン工法で施工された屋根は明らかに強く、危険性が減りました。
2022年以降は改定され、新築、増築される建物では義務化されています。
2000年以前に建てられた瓦屋根に対してはリフォーム費用を援助している自治体もありますので、お心当たりのある方は一度ぜひお問い合わせしていただればと思います。
屋根修理、雨漏り修理のことでお困りでしたら、お気軽に「さいたま市の屋根やさん」へご相談ください。
▷参考記事:日本瓦の種類や雨漏りを防ぐメンテナンスについて
▷参考記事:屋根の瓦が落ちているのを発見したら?すぐできる対処法と注意点
現場住所 | さいたま市浦和区 |
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施工内容 | 漆喰工事 棟瓦の取り直し工事 |
施工箇所 | 屋根 |
施工期間 | 4日 |